キャリア・コンサルタントの田中です。


　就職はしたものの、本当にこのままその会社でいいのだろうか？　こういった漠然とした不安・疑問を抱くことは誰しもあることではないでしょうか。


　何も自分だけが特別なわけじゃありません。田中にしても、そういったことは感じていましたし、多くの同様な悩みも見聞きしました。


　こういう場合、少なからず
「このままじゃいけない。何とかしなければ」
こんな風に焦燥感みたいなものも感じるはずです。


　しかし、だからといって早急に答えを出す必要はありません。もちろん、本人の置かれている立場によっては、決められた期限内に答えを出さなければならない場合もあるでしょうが、多くはじっくり考える時間が必要なことの方が多いです。


　そもそも、本当にその仕事に、あるいはその会社に向いているのか？　なんていうことは答えがあるようでない。そんなものです。


　周囲の誰それが転職に成功した、起業して成功した、ということを聞きおよぶにつけ、その表面的な部分にのみ捉われて性急に行動に移し失敗する。こういったケースも多いのです。


　その成功者が、どういった考えで、どういった計画を立て、どういった行動を取ったのか？　少なくともこの辺りまで踏み込んで聞き、なおかつ自分と重ねてみるといったいわば事前の点検作業を怠って、焦りとか、楽観のみで真似しても、所詮は付け焼刃ですからうまくいく可能性は必然的に低下します。


　自分の現時点の能力は？　将来どうありたいのか？　何に向いているのか？　家庭を含めた環境はどうなのか？　やろうとしていることの将来性は？　


　こういったことを一つひとつ塗りつぶし、その上で結論を出しても、人生という長いスパンで考えると、成功への近道であったりします。


　スポーツ選手だって、試合前には充分な練習をし、直前にも柔軟体操をして体を温めるでしょう？　それと同じではないでしょうか？　

　
　「性格的に、私は内向的でしたから営業には向いていないと思っていました」
トップセールスマンでこう語る方もおられます。


　「なんとかしなければ」
こう気持ちだけ先走るよりは、一度立ち止まり、自身についってじっくり振り返る、未来図を描いてみる。そのための時間を少しだけ確保するだけでも、案外違った展望が開けることがあります。


　ただし、だからといってじっと考察ばかりしていてはダメですよ。


　自身を見つめなおすときのお手伝いをする。キャリア・コンサルタントは、そういった存在でもあるのです。悩み、不安など、そういった相談もじっくり、ゆっくりお聞きします。


　本当の自分探し。探されるのはご自身ですが、側面から支援いたします。